家賃滞納中でも引越しは可能!ただし家賃を時効で逃げ切るのは無理
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ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。
家賃を滞納してしまい、引越しを考えている人にとって気になるのは、「家賃滞納中に引越しはできるのか?」「滞納中の家賃から逃げられるのか?」ということですよね?
結論から言うと、家賃滞納中でも引越しは可能ですが、滞納中の家賃から逃げきることは現実的には難しいです。
今回の記事では、なぜ家賃滞納中に引越しは可能なのか? なぜ滞納中の家賃を時効で逃げ切ることが難しいのか?について徹底解説します。
なぜ、家賃滞納中に引越しは可能なのか?
結論から言うと、家賃を滞納していることを次の家主や管理会社に知られる可能性が低いからです。
誰しも、家賃を滞納することがわかりきっている人には家を貸したくはないですよね。
でも、現状のところは、家賃を滞納しているかどうか?を調べる仕組みがないのです。調べる仕組みがない以上、家賃を滞納していることを新しい入居先である家主や管理会社に知られることがないため、滞納中でも引越しができると言えるのです。
ただし管理会社や保証会社が同じ場合はNG
ただし、1つだけ例外があり、新しい入居先の家主や管理会社、保証会社が同じ場合には家賃を滞納している事実がバレてしまうため、引越しが難しくなります。
家主や管理会社、保証会社が同じということは、当然、家賃を滞納していることが把握できるからです。把握できるということは、入居を申込んだとしても家賃滞納の事実がバレてしまいますよね。
そのため、引越し前と引越し先の家主や管理会社、保証会社が同じであれば滞納の事実がバレてしまい、引越しすることができなくなるというわけですね。
もしも、滞納中でも引越しをしたい場合は、今の家主や管理会社、保証会社が関わっていないところを探すようにしましょう。
なぜ、滞納中の家賃から逃げ切ることはできないのか?
滞納中の家賃から逃げ切ることは非常に難しいです。
家賃は時効を成立させることで逃げることができますが、それには滞納から5年の経過が必要となります。ですが、この時効を成立させるのは簡単ではないのです。
と言うのも、時効というものは、「家賃を支払う姿勢を少しでも見せる」ことや、「訴訟を起こされる」ことで簡単に進行が止まってしまうからです。
時効の進行が止まるというのは、これまで進行した時効が無くなり、また新たな時効が始まるということです。
例えば、以下のような場合には時効の進行が止まってしまいます。
時効が止まってしまう場合
- 滞納中の家賃を一部でも支払った場合
- 支払っていなかったとしても、家賃を支払う意思があるとことを相手に示した場合
- 訴訟を起こされた場合
- 家賃を請求する内容証明を受け取った場合
※内容証明については受け取ってから6か月以内に訴訟を起こされた場合に限り、内容証明を受け取った日にさかのぼり時効が止まってしまいます。
支払う意思を見せれば時効は成立しない
滞納中の家賃を一部でも支払った場合は当然のこと、支払っていなかったとしても、口頭にて「来月には支払う」と答えてしまったり、念書などに署名した場合にも時効は止まり、再度5年が経つのを待たなくてはならないのです。
家主からの起訴は時効の援用となる
家主から訴訟を起こされた場合にはその時点でアウト。
仮に、一切支払う意思を相手に示していなかったとしても、訴訟を起こされた時点で時効は完全に止まってしまいます。
そして、裁判所から家賃の支払いを求める判決が出ると、時効は5年ではなく10年に延長されて始まります。
訴訟を起こすかどうかは家主次第になるため、滞納者側ではどうすることもできません。
それならば裁判に参加しなければ良いのではないか?と考える人もいるかもしれませんが、その手も使えません。
何故なら、裁判に参加しなかったとしても判決を出すことは可能だからです。そのため、いわゆる「夜逃げ」にて逃げ切ることもできません。
このように、時効を成立させるのは簡単ではないため、家賃の滞納から逃げ切ることは現実的には難しいのです。
一時的な補填でカードローンを検討するのも1つの手段
どうしても家賃の支払いが難しい時は、一時的にカードローンで現金を建て替えるという手段もあります。
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