【アコムとプロミス比較】借りた人の体験談からどちらで借りるべきかを考察
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ファイナンシャルプランナー
鹿児島県出身 熊本大学卒。大学卒業後、国内大手生命保険会社に就職し、生命保険の基礎を学ぶ。結婚後、出産を機に退職し、子育てがひと段落した時点で派遣社員として社会復帰。現在は誰に相談していいかわからないお金の悩みを解決するために福岡でファイナンシャルプランナーとして活動中。
ファイナンシャルプランナー
1級FP技能士・CFP・社会保険労務士他多数の資格を保有。一般消費者向けのマネーセミナー講師、大学の学内講座の講師として、多くの人にお金に対する考え方をレクチャー。その他、個人のマネーライフや労働に関するアドバイザーとして、積極的に活動。
この記事の目次
大手消費者金融を比較していると、「結局どこがいいのかわからない」「口コミが本当の情報かわからず不安」と考えてしまうこともあるかもしれません。
この記事では、2020年になってから「アコムを利用した学生」と「プロミスを利用した会社員」にお話を伺い、
比較を通じて、両社の「審査時間」「借入限度額」「在籍確認」のスピード・利便性等について解説していきます。
なお、それぞれの体験談をより詳細に知りたい方は、以下のリンクで個別の記事を読むことができます。
アコムで借りた学生のプロフィール
アコムの審査に通過した学生のプロフィールを紹介します。
▲アコム利用時の確認メール
項目 | 詳細 |
---|---|
年齢 | 20代 |
性別 | 男性独身 |
家族人数(同一家計の人数) | 4人 |
お住まいの都道府県 | 福岡県 |
職業 | 学生 |
年収 | 200万円未満(年収約60万円) |
勤続年収 | 2年未満 |
住居形態 | 家族所有一戸建て |
居住年数 | 5年以上 |
他社借入件数 | 0件 |
他社借入額 | 0円 |
カードローンへの申し込み経験 | はじめて |
過去に信用情報が傷つくような経験 | なし・覚えがない |
学生なこともあって、年収が約60万円と低いことがわかります。
この学生の方は、「年収が低いから借りられないのでは?」と不安を感じていました。
プロミスで借りた会社員のプロフィール
プロミスの審査に通過した会社員のプロフィールを紹介します。
▲プロミス利用時の契約書面
項目 | 詳細 |
---|---|
性別 | 男性既婚 |
家族人数(同一家計の人数) | 4人 |
お住まいの都道府県 | 東京都 |
職業 | 会社員 |
年収 | 800~900万円 |
勤続年収 | 5年以上 |
住居形態 | 自己所有マンション |
居住年数 | 2年未満 |
他社借入件数 | 0件 |
他社借入額 | 0円 |
カードローンへの申し込み経験 | はじめて |
過去に信用情報が傷つくような経験 | クレジットカードの滞納(10年前) |
学生と比較した時に、年収が800万円以上と高いことが特徴です。
また、10年以上前にクレジットカードで滞納をした過去があります。
審査はどちらが早い?|どちらも最短で「20分」が売り
大手消費者金融であるアコムとプロミスは、どちらも「スピーディな審査」を売りにしています。
審査に要する時間は両社とも「最短で20分以内」となっています。
ただし、あくまで最短で審査に通過できたときの時間です。場合によっては1時間以上かかることもあります。
この2人のケースでも、審査時間に大きな違いが見られます。
利用者学生の声|アコムの審査・審査時間に関する感想
- 審査にかかった時間は、20分程度ですぐに発行ができた。
利用者会社員の声|プロミスの審査・審査時間に関する感想
- 1時間程度で審査完了するかと予想したが、2時間程度かかり、かなり待たされた印象。
高収入の会社員よりも学生の方が早く審査に通過できた
学生よりも会社員の方が社会的な信用が高いですが、必ずしも審査時間が短いとは限りません。
これは、年収800万円を超える会社員よりも学生の方が審査時間が短くなっていることからもわかります。
職業によってかかる時間が直接決められるわけではなく、様々な条件に基づいて審査時間が前後することがあるのです。
最短で審査に通過するには、「過去に金融事故を起こしていない」「混雑していない時間帯に申し込んでいる」「申込内容に不備がない」など、年収や職業以外の面が大きく関係してくるのです。
過去に返済の滞納等を起こしていないため審査がスムーズだった
年収が低い学生が最短の20分で借りられた要因の1つに、「過去に金融事故を起こしていない」ということが挙げられます。
過去に滞納等があった場合、審査時間が伸びてしまうばかりか審査に落ちてしまう可能性が高くなります。
申し込み時間帯が遅いと通常よりも審査が長引くことがある
プロミスを利用した会社員の審査が長引いた大きな原因として「混雑する時間帯に申し込んだ」ことが挙げられます。
この会社員がプロミスを利用したのは平日でしたが、19時前後という混雑しやすい時間帯でした。
利用者の声|プロミスの審査・審査時間に関する感想
- 19時頃に申込みをしたが、その時間帯は混雑しているタイミングだったかもしれない。申込みは日中にしておけばよかった。
特に金曜の夕方以降や連休前等は、レジャー等でお金を使うために消費者金融が混雑しやすい傾向があります。
金融事故にならない程度の滞納なら審査に影響は少ない
この会社員からは、過去にクレジットカードの滞納があると回答がありました。
ただし、「滞納したのは10年以上前」であることと「1ヶ月のみの滞納」であるため金融事故にはあたらない可能性が高いと考えられます。
実際に借入もできていることから、審査に与えた影響は大きくないと判断できます。
なお、返済の滞納が3ヶ月以上続くと「金融事故」として扱われ、金融機関からの融資を受けることが非常に難しくなります。
このような金融事故に関する記録は、信用情報機関によって管理・収集されています。
過去の滞納などの経験について不安がある場合には、あらかじめ信用情報機関に対して開示請求を行うことができます。
借入限度額は申込者の希望額と年収に基づいて決められる
年収や職業は年収や職業と関係ありませんが、「借入限度額」には影響を与える場合があります。
年収や職業の異なる2人のケースでも、借入限度額に大きな差が見られました。
アコムで借りた学生の借入限度額額は10万円
一般的に、初めて消費者金融を利用する学生の利用限度額は「3~10万円」が相場と言われています。
アコムを利用した学生が得た限度額の回答も「10万円」でした。
「安定した継続収入がある」「金融事故を起こしていない」等の点が評価されたのです。
学生でも収入の内容次第では希望額の満額が借入限度になる
この学生の場合、借入希望金額を10万円に設定して申し込みをしていました。
年収や職業に関係なく、「信用がある」と判断されれば満額回答を得られるということです。
プロミスで借りた会社員の借入限度額は50万円
一方、プロミスを利用した会社員の利用限度額は学生を大きく上回る「50万円」でした。
これは、借入限度額を決める審査に「年収」が関係しているためです。
貸金業法で定められた「総量規制」によって、カードローンを利用する際は「年収の3分の1」までしか借りることができません。
これによって、年収60万円の学生と年収800万円の会社員とでは、設定される借入限度額に大きな差が生まれるのです。
借入希望額3万円を大幅に上回る回答を得られた
この会社員は急にお金が必要になっただけのため、借入希望額は「3万円」でした。
それでも、融資限度額は「50万円」の回答を得られています。
今回の例のように、融資限度額が50万円に設定されるケースは多くあります。
理由として考えられるのは、「収入証明書なしで希望できる最大の金額が50万円」である点です。
収入証明書の提出をしていなければ、50万円以上の融資限度額を設定できる年収であっても、一旦は基準である50万円がマックスとして設定されるケースは多いでしょう。
利用者の申込み手続きの感想から自動契約機とweb申込みの利便性を比較
消費者金融では、「Web申し込み」のほか、「自動契約機」「電話申し込み」「郵送」等の方法で申し込みができます。
即日融資を希望するなら、その中でも「Web申し込み」と「自動契約機」が便利です。
利用者学生の声|アコムの申し込み手続きに関する感想
- 事前にWeb申し込みが可能だが、今回はWeb申し込みを行わずに、事前準備なしで、自動契約機で契約を行った。
- 申し込み手続きは、申込書を発行されて必要事項を記入、その後さらに必要事項を契約機の画面で選択方式で入力していった。
利用者会社員の声|プロミスの申し込み手続きに関する感想
- Web申込をスマホで行った。入力項目は標準的なものであり、特に煩わしさを感じなかった。
自動契約機は申込事項の記入と入力の2工程が必要
自動契約機で申し込みをする場合、まず店舗に備え付けられた申し込み用書類に必要事項を記入します。
続いて、その内容をスキャンし、別の内容を画面に入力する必要があります。
詳しい記入項目・入力項目はこちらを参照してください。
webで事前申し込みをして自動契約機で受け取ることも可能
自動契約機を利用する場合、あらかじめWebで事前申し込みをすることもできます。
審査中に自動契約機まで移動すれば待ち時間を有効活用でき、書類のスキャンをする必要がありません。
スムーズに融資をうけたい場合は、Webで事前申し込みしておくことをおすすめします。
全国の無人店舗で対面と変わらないサービスを受けられる
消費者金融でお金を借りる方法としては「自動契約機」で申込書を記入・スキャンをして審査を待ってから現金を受け取る方法と、事前にwebで申込をして審査の待ち時間の間に「自動契約機」まで移動し現金を受け取る方法とがあります。過去に3ヶ月以上の滞納があると、「金融事故」として扱われ、融資が受けられない可能性があります。過去に滞納があり不安がある方は信用情報機関に情報開示を求めることもできます。
在籍確認に関する感想から利便性を比較
消費者金融の利用を検討している時に、1番ネックになりやすいのは「在籍確認」でしょう。
「いつ電話がくるのか」「何を聞かれるのか」という不安がある人は多いです。
利用者学生の声|アコムの在籍確認に関する感想
- 審査の流れは、契約書に勤務先を記入、アコムが在籍確認、その後審査の流れとなった。派遣単発勤務のため、派遣元に在籍確認が行われた。
利用者会社員の声|プロミスの在籍確認に関する感想
- 申込完了してから、1時間後(20時)に本人確認の電話がきて、名前・住所・借入額・目的などの確認を受けた。申込内容以上の事について細かく聞かれることはなかった。
一次審査を通過した人への確認として在籍確認される
「在籍確認で細かく質問されたらどうしよう?」という心配は無用です。
在籍確認では申し込み時に入力した会社に間違いなく在籍しているかを確認するため、細かい内容を確認されることはありません。
アコムもプロミスも会社バレの心配はない
また、在籍確認による「会社バレ」についてはアコムとプロミス、どちらを選んでも心配ありません。
会社名でかかってくることはなく、「個人の名前」でかかってくるからです。
ただし、「会社の関係者ではない個人から電話がかかってくる」という点で周囲に不審に思われることはあります。
また、会社の決まりによっては、「〇〇は席を外しております」という言い方をしてもらえず、在籍確認が完了しない可能性もあります。
特に派遣社員が申し込む場合は、「電話に出た人が名前と顔を知らないために取次ぎしてもらえないリスク」も考えておくべきです。
まとめ
今回は、「アコムを利用した学生」と「プロミスを利用した会社員」の生の体験談をもとに、それぞれのサービスの比較を行いました。
アコム・プロミスの個別記事では、それぞれの体験談を深く掘り下げているので、気になる方は併せて読むことをおすすめします。
【今回のポイントまとめ】
この記事のポイント
- 審査にかかる時間はどちらも「最短で20分」
- 審査にかかる時間は年収や職業だけでは決まらない
- 滞納があっても信用情報に傷が残るものでなければ融資の可能性は高い
- Web申し込み→自動契約機の流れであれば申し込みがスムーズ
- どちらの会社も「在籍確認」による会社バレは基本的にない
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
返済計画を考えてお金を借りましょう。
急にお金が必要になった場合、消費者金融でwebや自動契約機を使って簡単にお金を借りることができます。また、収入証明書がなくても融資限度額が50万円までと設定されるケースは多くあるようですが、借りる金額や返済利率、返済期間によっては、総返済金額が大きく膨れ上がることもあります。お金を借りるときには返済のことも頭に入れて、契約書の内容をしっかり確認しましょう。
どちらを利用する場合も計画的に
どちらを利用する場合であっても押さえるべきポイントは共通していますが、いずれの場合であっても「利用」と「返済」の金額がどれくらいになるかを把握しておく必要があります。利用と返済のバランスが崩れてしまうと、利用限度額が引き下げられたり、他のカードローンの申し込みをしても審査が通過できなくなるといったことにもなりますので、申し込む際にこうした部分を踏まえた計画を立てることが必要といえます。
ファイナンシャルプランナー|新田真由美
消費者金融各社は速さを重視している
様々な事情で急に現金が必要になる場合があります。お金の準備が難しい場合には、消費者金融を利用することも一つの手段です。消費者金融からお金を借りるためには、審査が必ずあります。審査がスムーズになるように必要書類を準備しておきましょう。また、在籍確認もあるため、混雑する時間帯を避けて申し込むようにしましょう。