楽天カードを滞納すると強制解約?返済が遅れるときの対処法を徹底解説
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ファイナンシャルプランナー
神奈川県出身 湘南工科大学大学院修了。民間研究機関に勤務し、理工系出身のデータ重視のコンサルティングが強み。特に人生最大の買い物である不動産と保険に注力。不動産は『買っておしまいではなく、管理・資産計画まで含めた総合的なサポート』を保険は『保険貧乏にならないよう、必要な保証を必要な期間だけ』を理念としている。現在FPオフィス Conserve&Investment代表。
貸金業務取扱主任者
地方銀行に8年勤務し、住宅ローン・カードローン・フリーローンなど個人ローンの他、事業性融資・創業融資など幅広い業務を担当。貸金業務取扱主任者の資格を有する、100件あまりのフリーローン、住宅ローン数十件、その他に投資信託・個人年金・国債販売も取り扱った金融商品のプロ。
この記事の目次
楽天カードの支払いを滞納したあとの流れ
楽天カードの支払いの滞納を続けていると、最悪の場合、カードの強制解約だけではなく、一括請求や財産の差し押さえになる可能性もあります。
1.カードの利用停止
楽天カードの支払いを滞納すると、カードの利用が一時的に停止されます。
カードが利用停止になると、当然ながらカードを利用した決済ができなくなります。
まだこの時点では、支払額を払うことで数日以内に利用制限を解除してくれます。
公共料金をカード払いにしている人は注意
携帯料金や家賃、水道代や電気代を楽天カードで支払っている人は、カードの利用停止にともない引き落としがされません。
公共料金の支払いが滞納すると電気やガスの供給がストップするので、生活に支障が出てしまいます。
2.支払日の翌日から遅延損害金が発生
楽天カードは支払日の毎月27日に引き落としができなかった場合、翌日から遅延損害金が発生します。
遅延損害金とは、支払日の翌日から支払いが完了した日までの期間に発生する罰則金・損害賠償金です。
つまり、本来の引き落とし額に加えて返済が遅れたことによる利息を払う必要があります。
楽天カードの遅延損害金はショッピング枠で年率14.6%、キャッシング枠で年率20%が利用金額に対して発生します。
楽天カードの遅延損害金の計算方法
下記では、10万円の支払いに遅れた場合の遅延損害金を算出しました。
支払いに遅れたケース
- 利用枠:ショッピング(年率14.6%)
- 金額:10万円
- 遅延日数:1日
10万円×14.6%÷365日=40円/日
つまり、10万円分の支払いが27日に引き落とせなかった場合、1日あたり40円の遅延損害金が発生します。
遅延損害金は返済ができるまで増えるので、返済額を増やしたくない人は早急に支払うことが大切です。
3.督促状のハガキが届く
督促状とは、支払いが遅れていることと、返済を催促するための通知書です。督促状には、引き落としができなかった内容や請求金額が記載されています。
また、振込先の情報も記載されているので、「振込みで支払いたい」という方は、督促状のハガキが届いてからすぐに支払うことができます。
4.催促の電話がかかってくる
督促状が届いてからも支払いが確認できない場合、カード会社から連絡がくることもあります。
支払いができないのであれば、その旨を伝えれば、支払いができる日まで督促を待ってくれるので、支払いができないと分かっている場合もきちんと対応しましょう。
「催促の電話は頻繁にかかってくるのか?」と、不安になっている方も多いですが、貸金業法の「取立て行為の規制」により、電話に出るまでかけるなどの違法な取り立ては禁止されています。
しかし、カード会社からの連絡に対して無視を続けると継続的に電話はかかってきます。
楽天カードの滞納連絡が入る電話番号
- 092-474-9255
- 0570-069-102
- 0120-691-064
催促の電話を無視していると電話番号を変えてくることもありますので、早めに対応しましょう。
自宅に訪問しての催促は行われない
「楽天カードの滞納を続けていると、自宅訪問されるのか?」と、不安になっている方もいると思います。
貸金業法の「取立て行為の規制」により、「居宅を訪問すること」は禁止されているので、自宅訪問はありません。
しかし、カードの登録に自宅番号を登録している場合は自宅に電話がかかってくることも考えられます。
カードを滞納していることは本人以外に公言しませんが、頻繁にかかってくることにより家族から怪しまれる可能性もあります。
5.強制解約される
楽天カードの利用停止から支払いが確認できない場合は、支払日から三ヶ月を目安として強制的に解約されます。
楽天カードが強制解約になっても滞納の問題が解決されるわけではありません。
カードの支払いを怠ったことでカード会社から一括請求をされることもあります。
6.61日以上の滞納で信用情報に傷がつく
カードの支払いを61日以上滞納すると、信用情報に傷がつきます。
信用情報とは、クレジットやローンなどの信用取引に関わる情報です。支払い状況や利用残高などの情報です。
金融事故を起こすと信用情報機関に登録されてしまいます。
クレジットカードの滞納や強制解約の場合、金融事故情報は5年間消えません。
金融事故を起こした履歴が個人情報機関に登録されると、ローンやクレジットカードの新規利用ができなくなります。
7.財産の差し押さえになる可能性もある
楽天カードの支払いを滞納して連絡が取れなくなると、カード会社から裁判を起こされる可能性もあります。
裁判になると、強制執行と呼ばれる財産の差し押さえがおこなわれます。
給与や預金口座を止められてしまうので、勤務先にも金融事故を起こしていることが発覚してしまうのです。
楽天カードの引き落としができなかった場合の支払い方法
楽天カードの支払い日に引き落としができなかった場合の対処法は下記の2つです。
引き落としができなかった場合の対処方法
- 再振替を利用する
- コンビニで振り込む
再振替が適用される
楽天カードには、再振替と呼ばれる自動再引き落としサービスがあります。
再振替が適用されることで、「27日に口座残高が足りなかった」という場合でも後日引き落とし手続きを行うことができます。
下記の金融機関を支払い口座として登録している場合は再振替の対象となります。
再振替サービス適用金融機関 | 金融機関名 |
---|---|
大手金融機関 | 三菱UFJ銀行/みずほ銀行/三井住友銀行/りそな銀行/ 埼玉りそな銀行/ゆうちょ銀行など |
地方銀行 | 千葉銀行/北海道銀行など |
ネット銀行 | 楽天銀行 |
再振替日は最短2営業日目が目安ですが、銀行によって日程が異なります。詳しい日程は月ごとに楽天公式サイトで記載されています。
再振替が使えない場合は楽天指定口座に振り込み
再振替サービスの対象外の金融機関を利用している場合や、再振替日程を過ぎているときは、楽天カードが指定する銀行口座に振り込みをおこないます。
振込口座や振込金額は、楽天の自動音声ダイヤルや楽天e-NAVIをご利用ください。
受付対象期間 | 引き落とし日〜翌月10日まで |
---|---|
自動音声ダイヤル 24時間対応 |
0120-30-6910 |
公式サイト | 楽天e-NAVI |
コンビニで振り込み
引き落とし口座の登録が済んでない方や、再振替の期日を過ぎてしまった場合は、コンビニで支払いできる振込書を発行することができます。
しかし、支払い金額が30万円以上になるとコンビニ払いができないので、楽天が指定した銀行口座に振り込む必要があります。
お金が足りず楽天カードの返済ができないときの対処法
「楽天カードの引き落とし日が27日とわかっているけど、お金が足りない」という方の対処法は下記の通りです。
引き落とし日にお金が足りないときの対処法
- まずはカード会社に連絡する
- 「楽天e-NAVI」からリボ払いに変更する
カード会社に連絡する
楽天カードの支払いができない場合はカード会社に連絡することが最優先です。
支払いを免れるという対応はできませんがリボ払いについての提案など、積極的に返済ができるような相談ができます。
「楽天e-NAVI」からリボ払いに変更する
楽天カードには、支払いを調節したい方のためにリボ払い機能があります。
自分で設定した支払いコースの金額を支払えるので、ついお金を使い過ぎてしまったときにも安心です。
楽天カードのリボ払いは3,000円以上から1,000円単位で設定できます。
支払い月の5日までに変更することで、当月27日から6日〜最長20日までに設定できます。
翌月27日から支払い開始になるので、お金が足りないとわかったときにはおすすめです。
楽天カードの支払い方法は、楽天e-NAVIから変更できます。
お金の問題は時間が重要です。支払い不能の際はすぐにカード会社に相談しましょう。
リボ払いは毎月の支払額を一定にできるため、当座をしのぐには有効ですが手数料が高いため長期的に利用してしまうと返済総額が増えてしまい問題の悪化を招いてしまいます。収入・貯蓄より借金が上回る債務超過の状態になってしまったら、一時的に返済負担が減ったからと安心せず、抜本的な収支の見直しを行うことが大切です。
楽天カードの支払いを滞納しているときの対処法
「すでに楽天カードの支払いを滞納している」という方は、強制解約や裁判にならないために、すぐにでもお金を作る必要があります。
「楽天カードで滞納したお金は分割できる?今後起こり得るリスクや対処法|マネットカードローン比較」で述べられていますが、滞納した分のお金を分割して払うことは原則できません。
そのため、返済を急ぐのであれば、お金を用意する必要があります。
滞納しているときの対処法
- 家族や友人からお金を借りる
- 日払いのアルバイトを始める
- 弁護士や司法書士に相談する
- 金融機関からお金を借りる
対処法1:家族や友人からお金を借りる
家族や友人からお金を借りるのも、お金を工面する方法のひとつです。事情を説明して、助けてもらえないか聞いてみましょう。
ただし、家族や友人にもお金を返済できなくなると、人間関係が崩れてしまう可能性があるので注意が必要です。
周りからお金にだらしない人と思われる可能性もあるかもしれませんが、快く助けてもらえそうな人がいるのであれば勇気を振り絞って聞いてみてください。
対処法2:日払いのアルバイトを始める
お金が足りないときは、日払いのアルバイトもおすすめです。
清掃や倉庫の片付けなど、誰でもできるような業務が多い傾向があります。
日当が10,000円を超える仕事もあるので日数や時間によっては短期間で数万円を稼げるのです。
しかし、副業禁止の会社に勤めている方やフルタイムで働いている方はアルバイトができないので、別の方法でお金を作る必要があります。
対処法3:弁護士や司法書士に相談する
「どうしても返済できない」「すでに強制解約になり、支払いを一括請求された」という方は、弁護士や司法書士に相談することも選択肢の一つです。
専門家に相談することで、任意整理と呼ばれる手段をとることも可能です。
任意整理とは、司法書士が債権者と交渉をして利息のカットや分割払いでの支払いを再度交渉することです。
自分が返済可能な範囲で交渉ができるので支払いを放置するよりも得策と言えます。
ただし、任意整理は信用情報機関に登録されてしまうので、新規の借り入れやローンの契約ができなくなります。
対処法4:金融機関からお金を借りる
周りに相談できる人もいないし、お金を捻出する方法も見当たらない...。
そのような人は、金融機関からお金を借りて、楽天カードの支払いに充てることも検討してみてはいかがでしょうか。
金融機関からの借り入れは利息がかかりますが、自分の責任で借りられるので周りの人に迷惑をかけることはありません。
カードローンという選択肢を検討しましょう
カードローンとは、専用のカードを発行してATMでお金を借りるサービスです。ATM 以外にも、銀行口座へお金を振り込んでもらうこともできます。
クレジットカードと違うのは、現金を直接手元に引き出せるという点です。現金で借りられるので、様々な使い方ができます。
即日融資を受けられるため当日中に問題解決できる
大手消費者金融カードローンは、即日融資に対応しており手続きが滞りなく行われたら当日にお金を借りることができます。
申し込みから融資までのスピードが早いので、楽天カードの支払日が近い人や、再振替を利用したい人にもおすすめです。
指定口座に振り込むことができる
指定口座に振り込まれる形で借り入れできる商品もあるため、楽天カードの支払い口座に素早く返済できます。
再振替が行われる口座にお金がない場合にもスピーディーに対応することができます。
すべての手続きをインターネット上で行うことができる
また、Web完結型のカードローンでは、申込みから融資までの手続きをインターネット上でおこなえます。
仕事の合間にも申し込みをすることができるので、忙しい方にもおすすめです。
無利息期間を設けている商品がある
例えば「アコム」や「プロミス」といった大手消費者金融のカードローンでは、初回の利用者に対して、一定期間利息が発生しない、無利息期間のサービスを提供しているものも少なくありません。
次の給料日を迎えればお金が用意できるという人は、カードローンを利用して無利息期間のうちに返済をすることで実質、負担なく滞納を防ぐことができます。
カードローン会社に悩んだらこの2社
もしローン会社選びに迷ったときは大手の「アコム」と「プロミス」を検討してみるのがいいでしょう。
この2社であれば、最短60分という短時間でお金を用意することができるので、申し込みをした当日中での返済も可能になります。
また、2社ともしっかりと無利息期間を設けているローン商品ですので、利息負担を0円に抑えてカードの支払いが行えます。
両社とも大手銀行グループが運営している会社ですので安心感もあるかと思います。
まとめ
楽天カードの支払いを滞納すると、最終的には強制執行による財産の差し押さえになることも考えられます。
「今月の支払いが難しい」と感じたら、カードローンを利用するなどの対処が必要です。
この記事のポイント
- カードの支払いを滞納していると強制解約になる
- 最悪の場合は財産の差し押さえになる
- すぐに支払える場合は再振替や銀行振り込みを利用する
- お金がない場合には早急な対処が必要
- 消費者金融は即日融資に対応しているので急いでいる方におすすめ
クレジットカードは現金払いよりもお金を使いやすくなります。利用は計画的に行いましょう。
任意整理を行う場合は、全ての債権者と返済計画について個別に相談することになります。このため、債権者の数が増えると交渉が難しくなる傾向があります。他の金融機関等からの借入れは返済費用を一時的に工面するためだけとし、できるだけ無利息期間に返済を行うように心掛けましょう。くれぐれも返済費用以上の借入れなどは行わないようにしましょう。
クレジットカードの滞納は早めの対処をおすすめします。
楽天カードを滞納すると、カードの利用が停止され、最終的には強制解約によって信用情報はブラックになります。このような最悪の事態にならないよう、クレジットカードは支払期日までに対処をすることが大切です。具体的には「リボ払いや分割へ変更する」「金融機関から借入をする」という2つの方法がありますが、いずれの方法もクレジットカードの支払期日を過ぎてしまうと対処が難しくなります。「支払期日に料金を払うことができない」とあらかじめ分かっている場合には、早めにいずれかの方法の対処をすることをおすすめします。
ファイナンシャルプランナー|菊原浩司
遅延損害金は高利率。時間が経つほど状況が悪化していきますので早めに対応しましょう。
信用情報にキズが付くとクレジットカードの新規契約ができないのはもとより、ローン契約そのものが行えないため、マイカーローンやスマートフォンの分割購入なども利用できなくなり人生のさまざまなシーンで不利益が生じます。また信用情報への記載は問題解決から5年間保存されますので、問題が長期化しやすくなります。決して金融事故を起こさないよう注意しましょう。