水道料金を払えないと最短2ヵ月で給水停止

水道料金を払えないと、最短2ヵ月で給水停止になります。
給水停止されるまでの一般的な流れは以下の通りです。

1. 督促状が届く
2. 勧告状が届く
3. 給水停止予告所が届く
4. 給水停止される

給水停止までの流れや実施のタイミングは水道局によって違いがありますが、今回は一般的な内容を紹介します。

督促状が届く｜支払い期限から1ヵ月程度

水道料金の本来の支払い期限から1ヵ月ほど経過すると、督促状が水道局から郵送されます。自治体によっては督促状ではなく、催告状と記載されていることもあります。

督促状や催告状に記載されている項目

• 次回の納付期限
• 水道料金の請求額
• 水道を利用した期間
• バーコード
• 延滞が続くと給水停止するという内容の文章

督促状は水道料金を滞納した初期に来る書類なので、そこまで厳しい内容は書かれていないのが特徴です。

バーコードが記載された用紙をコンビニや金融機関に持っていけば、滞納分の水道料金の払い込みができます。

勧告状が届く｜督促状の到着から2週間

勧告状は、督促状の到着からおよそ2週間経過すると水道局から郵送される書類です。

勧告状の記載内容は督促状とほとんど違いがありません。しかし、強制執行について触れていることが多く、文面は緊迫した内容になっています。

具体的には、「水道局への訪問依頼」や「差し押さえを行う旨」が記載されています。

給水停止予告書が届く｜勧告状の到着から2週間

勧告状を2週間ほど放置すると、最終通告書類である給水停止予告書が届きます。
水道料金の本来の支払い期限から数えると約2ヵ月経過したタイミングです。

記載項目は督促状や勧告状とほとんど変わりませんが、「このまま水道料金を払えない状態が続くなら、給水停止を行う」という内容の文言が記載されています。

ただし、自治体によっては勧告状を放置しても給水停止予告書が届かない場合もあります。払えていない水道料金が高額であったり、一度も水道料金を払えていない状態だったりした場合にのみ書類を郵送する水道局もあります。

また、水道料金を払えない人に郵便物が届かない場合は、電話や訪問で督促をするところもあります。

給水停止される｜当初の支払い期限から2ヵ月〜4ヵ月

給水停止予告書が来てから何もせずにいると、給水が停止されます。

給水停止が行われる期間の目安は自治体や状況によって違いがありますが、水道料金の最初の納付期限から2ヵ月～4ヵ月のところが多いです。

自治体によっては、滞納期間にかかわらず滞納金額が一定の水準に達したタイミングで給水を停止するところもあります。

給水停止を再開する2つの方法

滞納料金の全額の支払いをする

給水停止措置を取られた場合は、基本的に滞納料金を全額支払わなければ開栓してもらえません。

滞納した水道料金は、納入通知書を使うか水道局の窓口のどちらかで支払うことができます。

自治体によって滞納分の水道料金の支払い方法に違いがあるので、水道局の担当者の指示に従いましょう。

納入通知書で支払いをする場合は領収書をきちんと保管する

領収書は、開栓作業に訪れた水道局員に提示を求められることがあるため、水道料金をしっかり払った証明として手元に残しておきましょう。

一部支払いで開栓できる自治体も

自治体によっては、滞納した水道料金の一部の支払いで開栓してもらえる場合もあります。

払えていない水道料金が高額な人にとってはありがたい制度ですが、全国対応ではないので注意してください。

滞納分の一部を支払ったからと言って、残額の支払いがなくなるわけではありません。
一部支払いによる開栓は、残額を期日までに払うことを前提に水道局に対応をお願いする方法です。

残額の期日を守らなければすぐに給水停止措置をとる自治体もあるので、期限をしっかり守って支払いを完了させましょう。

水道料金の支払いを待ってもらえる可能性がある

水道料金をどうしても払えない場合は、自治体の判断によって待ってもらえることがあります。

居住地を管轄している水道局に連絡をして、水道料金を払えない理由と支払いができる目途を伝えましょう。

できるだけ早い段階で連絡をすることが大切になるので、遅くても給水停止予告状が来る前に行動してください。

分割払いができる自治体もある

滞納している水道料金を分割で支払える自治体もあります。
滞納料金を全額支払うのは難しくても、少しずつなら払える場合もあるでしょう。

水道局に交渉すると、納入計画書や誓約書を提出すれば対応してくれる自治体があるので検討してみてください。

ただし、水道料金の分割払いにまったく応じない自治体もあるので注意が必要です。

滞納を繰り返す人は不可

水道料金を何度も滞納したり、支払いを延期したりしている人は、いくら水道局に頼んでも支払いを待ってもらえない可能性が高いです。

将来の自分の首を絞めないためにも給水を停止される前に、滞納分の水道料金をきちんと払うことをおすすめします。

水道料金を払わない場合の5つのデメリット

生活ができなくなる

水道料金が払えないと、最終的に自宅の水道が止まるので生活ができなくなります。

掃除や洗濯はもちろん、トイレやお風呂も満足に使用できなくなり、水分摂取も難しくなります。

人間が生活するために水は必要不可欠です。

延滞金・開栓手数料がかかる

水道料金を払えないまま日数が経過すると、延滞金が発生し、自治体によっては開栓時に手数料がかかります。

延滞金や開栓手数料の計算方法は自治体によって異なりますが、金銭的な負担を少しでも軽くするためにも水道料金を払えない状態から抜け出すことが大切です。

裁判になる可能性がある

水道料金を滞納し続けると、裁判を起こされることがあります。

しかし、水道料金の滞納額はそれほど高額にならないため、裁判になる可能性はそこまで高くありません。
とはいえ、水道料金を払えない期間が長くなると滞納金額が雪だるま式に増えていきます。

仮に裁判を起こされると確実に水道料金を払えない人が負けるので、早めに対応することをおすすめします。

差し押さえされる

水道料金を払えない期間が長引き、水道局に悪質だと判断されると支払いの督促がされた後、給料や預貯金などの財産を差し押さえられます。

一度差し押さえの手続きがされると、途中で取り消しできません。
最悪の場合には債務整理が必要になってしまいます。

信用情報が傷つく

クレジットカードで水道料金を支払っている場合は、延滞すると信用情報に傷がつきます。

現金や口座振替で支払っているなら問題ありませんが、クレジットカードの支払いは信用取引に関係するため個人信用情報機関に延滞の記録が残ります。

信用情報に傷があると金融機関のローンやクレジットカードなどの審査に落ちる原因になるので注意が必要です。

水道料金が払えない場合の4つの対処法

水道料金が払えない場合の対処方法を4つ紹介します。水道料金を払えない期間が長引くとさまざまなデメリットが発生するので、早めに対処することをおすすめします。

家族や友人にお金を貸してもらう

家族や友人に頼んでお金を貸してもらって、水道料金を払いましょう。
一般的な家庭の数ヵ月分の水道料金の滞納であれば、そこまで高額にはならないことがほとんどです。

家族や友達に真摯な態度でお願いすれば助けてもらえるかもしれません。

ただし、借りたお金の使い道や水道料金が払えない理由、返済目途をきちんと相手に伝えることが重要です。

クレジットカードで支払いをする

給料が入ったら確実に水道料金を払えるという場合は、クレジットカードで支払いするという方法もあります。

ただし、クレジットカードの引き落とし日にお金を用意できないと、これもまた信用情報に傷が付く原因となります。
水道料金をクレジットカードで支払った場合は、特に引き落とし日に注意してください。

減免制度を利用する方法もある

自治体によって対応は異なりますが、減免制度を利用できることがあります。
減免制度とは、水道料金の基本料金や滞納料金の何%かを免除してもらえる制度です。

ただし、誰でも水道料金の減免制度を利用できるわけではありません。自治体ごとに免除措置の条件が設定されてるので、管轄の水道局に問い合わせてみましょう。

カードローンで払う方法も有効

どうしても水道料金を払うお金が用意できない場合は、カードローンを使って支払いをする方法もあります。

お金を借り入れることになりますが、利用方法によっては元金だけの返済で済む場合もあるので検討する余地はあるでしょう。

最短即日で借り入れられる

大手消費者金融のカードローンでは、申し込みから審査結果が出るまでに要する時間は最短30分というスピードが魅力です。
今日中られることで、水道料金の納付期限までにスピーディにお金を用意できるでしょう。

水道料金の金額分だけ借りられる

カードローンは、必要な金額だけ借り入れができます。
もちろん、水道料金の金額だけの少額借り入れでも問題ありません。

必要な金額分だけの借り入れなら、利息を少なく抑えることにもつながるため安心です。

コンビニATMで借りられる

カードローンを利用する際は、わざわざ借り入れ先の店舗に行く必要はありません。

職場や自宅の近くにあるコンビニにカードを入れるだけでお金が手に入ります。

プロミスなどでは専用アプリを使ったカードレス取引にも対応しており、カードローンを利用していることが人に知られにくくなっています。

無利息で借り入れられる場合もある

カードローンの契約先によっては、一定期間無利息でお金を用意できることがあります。

無利息サービスは主に大手消費者金融のカードローンで利用することのできるサービスで、賢く使えば利息が発生することなく、借りた金額のみの返済だけで済むのでとてもお得です。

Q&A

最後に、水道料金が払えない場合に関するQ&Aを3つ紹介します。

勝手に開栓するとどうなる？

水道料金を払えていないにもかかわらず、勝手に開栓すると窃盗罪に該当するため注意が必要です。

このとき、どれくらいの量の水を使ったかは関係ありません。
水道局によって警察に通報されると逮捕されるので、勝手に開栓するのはやめましょう。

給水停止はいつ再開される？

払えていない水道料金の支払いをすませれば、基本的にすぐ開栓できます。

ただし、自治体によっては自分で開栓するのではなく、水道局の担当者の立ち合いが必要な場合もあるので注意しましょう。

納付書の支払い期限が過ぎた場合は？

納付書の支払い期限が過ぎた場合でも受付できることがあります。

水道料金の納付書は発行後1年以内であれば支払いができる設定がされていることがあるので、まずはコンビニや郵便局で支払えないか試してみましょう。

もしくは、催促状を持って支払いをする方法があります。
通常の納付書と同様の支払い方法で水道料金を払えば問題ありません。