大学の学費が払えないときの対処法|お金を作る方法も解説
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ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。
この記事の目次
学費が払えず滞納を続けていると除籍処分になる
学費を自分で払っている場合、「このままだと学費が払えないかも知れない」と頭を抱えている方も多いと思います。
学費を払えずに滞納を続けていると最悪の場合、除籍処分になってしまいます。
出典:参考|上智大学学則第22条第22条 次の各号の一に該当する者は、学長が除籍する。
(1)第5条に定める在学年限を超えた者
(2)許可された休学の期間を超えて、なお修学できない者
(3)授業料等の納付を怠り、督促しても、なお納付しない者
(4)長期間にわたり行方不明の者
除籍処分までの流れ
- 学費の滞納
- 学校からの催促通知
- 除籍処分
除籍までの流れの詳細な部分については学校によって異なります。
各大学の学則を確認すると、除籍までの日数は明記されていませんが、滞納をしてから新学年を迎えるまでの間に除籍の処置が取られると考えられます。
除籍になるデメリット
学費の滞納により大学を退学や除籍になると、下記のようなデメリットが生じます。
大学を除籍となるデメリット
- 進路の選択肢が狭くなる
- 今まで払っていた学費が無駄になる
進路の選択肢が狭くなる
大学卒業後の進路として、就職を選択する人も少なくありません。
企業が掲げる採用条件の中には「〇〇年度卒業予定の者」と条件を決めている場合もあります。
もし、大学を退学や除籍になってしまうと、希望していた企業への就職はできないことになります。
これまで支払っていた学費や知識が無駄になる
学費を払えないという理由で大学を辞めてしまうと、これまで支払った学費はもちろんのこと、積み上げてきた知識や技術も捨てることになります。
平成29年度私立大学入学者に係る初年度学費納付金平均額を見ると、文系の大学では初年度に100万円を超える学費を払っています。
文部科学省の調査結果をふまえて、大学3年生で辞めてしまうと仮定すると、300万円近い学費が水の泡になってしまうことが考えられます。
大学の学費は年々高くなっている
国立大学、私立大学ともに年々学費は高くなっているので、「学費が払えない」と悩むのは無理もありません。
国立私立大学の授業料等の推移をみると、平成元年から平成28年までの私立大学の授業料は、およそ30万円も上がっていることがわかります。
経済的理由から大学を中退する人もいる
経済的理由が原因で中途退学をした人は`国立大学で6.8%、私立で11.3%にも及んでいます。
一般的に私立大学の方が学費が高額であるために中退をする割合も高い数値になったものであると考えられます。
また、学費が高くなっていることにともない、学生からの経済的支援の相談件数も増加傾向であると言われています。
私立大学に通う人のなかには学費のために過剰に働いて身体を壊してしまう人もいるようです。
学費が払えないときの対処法
「学費が払えない」「学校は辞めたくない」という方のために、学費が払えないときの対処法について解説します。
学費が払えないときの対処法
- 「延納」「分納」「免除」を利用する
- 奨学金を借りる
- 国の教育ローン制度を利用する
- 親にお金を借りる
- 休学してお金を稼ぐ
延納制度を利用して支払日を伸ばす
支払日を延期すれば学費を払える場合は延納を利用しましょう。
延納を利用することで本来の支払日よりも猶予をもたせられるので、その間にお金を作ることができます。
延納を利用するときは、大学に対して延納申請が必要です。
延納願が受理された場合のみ延納が認められますが、延納期限は大学によって異なります。
例えば立教大学の場合、延納願が受理されたときの支払日は下記の通りになります。
対象学費 | 口座振替日 | 延納願提出期間 | 納入期限(受理) |
---|---|---|---|
分納1(春学期分) | 6月5日 | 5月10日〜5月23日 | 6月28日 |
分納2(秋学期分) | 10月7日 | 9月6日〜9月24日 | 12月13日 |
延納のメリット|支払日までに猶予があるのでお金を作ることができる
延納制度は、支払日までに猶予が設けられることが最大のメリットです。
延納の期日は大学によって異なりますが、延納期間を利用してお金を集められます。
延納のデメリット|次回の支払日までの間隔が短い
延納を利用すると、次回の支払日までの間隔が短いことがデメリットとしてあげられます。
計画的におこなわないと、再びお金がない状況になってしまいます。
分割で払える場合は分納を利用する
多くの大学が、春学期分と秋学期分として学費を二期に分けて分納する制度を採用しています。
分納制度を採用している大学はさらに2回に分けて学費を支払えます。
例えば、日本大学藝術学部の分納払いは下記の通りになります。
区分 | 分納の願い出期限 | 第一回納入期限 | 第二回納入期限 |
---|---|---|---|
前学期 | 4月末日 | 5月末日 | 7月末日 |
後学期 | 9月末日 | 11月末日 | 1月末日 |
分納制度を利用するときは保証人や書類が必要です。大学の総務課や会計課に相談しましょう。
分納のメリット|1回の支払額が少ない
分納のメリットは1回の支払額が少ないことです。
自分で学費を払っている大学生にとっては負担が軽減されるので、必要以上に生活を切り詰める必要はなくなります。
分納のデメリット|支払い回数が増える
分納にすれば1回あたりの支払額は少ないのですが、同時に支払い回数が増えることになります。
節約する期間も長くなり精神的にも疲れてしまうことが考えられます。
学費が免除される場合もある
大学によっては、一定の条件を満たした者だけが授業料の免除を受けられる制度があります。
例えば東京大学では、経済的理由などにより学費の支払いが困難であり学業優秀と認められた場合のみ、授業料などの費用を免除すると定めています。
学費が免除される制度は国立大学で多く見られており、北海道大学や千葉大学も対応しています。
学費が免除になることメリット|学業に集中できる
授業料などが免除された場合、アルバイトを掛け持ちして学費を払うことをしなくて良いので、自分のやりたいことに集中できることがメリットとしてあげられます。
学費が免除になるデメリット|手続きが面倒
申請時期が決められていることや収入証明書を提出するなど、申請するまでの手続きが面倒であることがデメリットとしてあげられます。
また、利用できる人数が限られているため競争率も高くなっています。
関東地方の主要大学における「延納」「分納」システム
大学名 | 延納申請 | 分納申請 |
---|---|---|
明治大学 | ◯ | ◯(前期と後期に分かれている) |
青山学院大学 | ◯ | ◯(前期と後期に分かれている) |
立教大学 | ◯ | ◯(前期と後期に分かれている) |
中央大学 | ◯ | ◯(前期と後期に分かれている) |
法政大学 | ◯ | ◯(前期と後期に分かれている) |
東京大学 | ◯ | ◯(前期と後期に分かれている) |
北海道大学 | ◯ | ◯(前期と後期に分かれている) |
千葉大学 | ◯ | ◯(前期と後期に分かれている) |
あらかじめ分納制度を採用している大学が多く、延納についても柔軟に対応しているようです。
奨学金を借りる
奨学金とは、進学に必要な学費や生活費を支援してくれる制度です。
奨学金は大学卒業後から返済をする「貸付型」と返済の必要がない「給付型」があります。
日本学生支援機構が公表した「学生生活調査結果」によると、奨学金制度を利用している割合は5割に及んでいることがわかります。
区分 | 平成26年度 | 平成28年度 |
---|---|---|
大学 | 51.3% | 48.9% |
短期大学 | 52.9% | 52.2% |
日本学生支援機構の奨学金は、無利子から1%以下の低金利で毎月2万円から12万円程度を借りられます。
給付型の奨学金は経済的な理由だけではなく成績優秀者であることが条件であり、試験や面接によって審査されます。
すでに奨学金を借りている場合は貸付額を増額
すでに日本学生支援機構の貸付型奨学金を借りている場合は、毎月の貸付額を増額する方法もあります。
第二種奨学金の場合、毎月の貸付額を2万円〜12万円から1万円単位で増額できます。
増額を申請するときは、学校から申し込む必要があります。
奨学金を利用するときの注意点
奨学金を利用するときは「連帯保証人」が必要になります。
また、大学卒業後から借りていたお金を返済をする必要があるので、社会人になってから苦労している人も少なくありません。
教育ローンを借りる
教育ローンとは、子どもの教育のために必要な資金を借りられる制度です。
教育ローンは日本政策金融公庫が扱う「国の教育ローン」と、銀行や農協などの民間が扱う「民間の教育ローン」があります。
国の教育ローンは固定金利で借りられる
日本政策金融公庫が扱う教育ローンは、年1.66%の固定金利で借りられることが魅力です。
父子家庭や母子家庭、世帯年収に応じて金利が下がる場合もあります。
また、返済期間が長いことも利用しやすいポイントです。
区分 | 金利(年) | 最高借入額 | 返済期間(最長) |
---|---|---|---|
教育一般貸付 | 1.66% | 350万円 | 15年 |
在学中は利息のみ返済する制度を採用していることもあり、安定した返済計画が立てられます。
利用前には、日本政策金融公庫の公式ホームページから詳細をきちんと確認しておきましょう。
民間の教育ローンは金利が高いが利用しやすい
銀行や農協などが扱う民間の教育ローンは、国の教育ローンと比べて金利が高いです。
しかし、国の教育ローンは一定の世帯収入が超えてしまうと利用できないので、多くの方が民間の教育ローンを利用しています。
区分 | 金利(年) | 最高借入額 | 返済期間(最長) |
---|---|---|---|
みずほ銀行 | 3.475% | 300万円 | 10年 |
イオン銀行 | 2.80%〜3.80% | 500万円 | 15年 |
千葉銀行 | 1.30%〜2.40% | 1,000万円 | 16年6ヶ月 |
民間の教育ローンは、国の教育ローンと比べて借入額が多いですが、金利が高いこともあり、返済期間が長いほど返済額も多くなるデメリットもあげられます。
親にお金を借りる
「奨学金やローンは金利があって返済が大変だから、なるべく使いたくない!」という方は、親にお金を借りるという選択肢もあります。
奨学金や教育ローンとは違って、面倒な手続きもなく、自分の決めた金額をコツコツ返済するという提案もできます。
休学してお金を稼ぐ
「学費が払えないかも知れない」と危機感を覚えたら、休学をしてお金を稼ぐ方法もあります。
休学とはその名の通り、籍を残したまま一定期間学校を休むことです。
休学の期間は各大学によって異なりますが、多くの大学が2年〜4年としています。
大学側も病気や経済的理由で休学することを認めており、経済的な環境が整ったら自らの意志で復学をすることができます。
休学をしている期間は支払いが一切無くなるわけではなく、半期に数万円程度の在籍料が発生します。
各大学や学科、キャンパスによって異なるので大学に問い合わせてください。
休学中に稼ぐ方法はアルバイトだけではなく、フリマサイトや即日払いのアルバイト、スキマ時間で稼げるクラウドソーシングがあります。
大学生でも稼げる方法については下記の記事をご覧ください。
なお、対処法については「大学の授業料(学費)が払えないピンチを打破する7つの対処法 | マネット カードローン比較」という記事でも対処法が記載されているので、参考にしてみるのが良いでしょう。
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- 本人確認書類(運転免許証・パスポート・健康保険証・住民票など)
- 収入証明書
借入希望額が50万円を超える場合のみ収入証明書が必要になります。
大学生でも収入があれば借入できる
カードローン会社によって貸付条件は異なりますが、一般的には「満20歳以上で定期的な収入と返済能力を有する者」と定義されています。
つまり、アルバイトで生計を立てている大学生も利用できるのです。
具体的には下記の条件を満たしていることが問われます。
毎月安定した収入がある人
雇用形態に関わらず、毎月安定した収入がある人は借入できる可能性が高くなります。
カードローンは月収の高さではなく安定した収入の有無も問われるので、勤続年数も長い方が好ましいと言われています。
場合によっては、アルバイトのシフトを増やすなどで収入を上げることも大切です。
無収入は審査対象ではないので、大学生でお金を借りたい人はアルバイトを始めましょう。
在籍確認が取れるようにしておく
カードローン会社は申込情報をもとに、勤務先に本人確認の連絡をします。
申し込み情報を提出するときに勤務先を偽ると在籍確認がとれないので審査が遅れたり、落ちてしまう原因にもなります。
また、在籍確認のときはカードローン会社からの連絡であることは伏せてくれるので、第三者にバレることはありません。