キャッシングで損をしない正しい金利比較方法と返済シミュレーション
ファイナンシャルプランナー
証券会社で顧客の資産コンサルティングを行い、後にシステム関連部署に異動し、社内システムの立案などを行う。その後不動産会社に転職し、マンションの資金管理などの業務に従事。そして志塚行政書士FP事務所として独立し、セミナーや執筆、相談業務や相続の手続き代行などを中心に業務を行っています。
この記事の目次
キャッシングを考える人の本音は、「利息は1円も払いたくない」というものではないでしょうか?
残念ながらそこまで都合が良いキャッシングカードはありませんが、金利を比較してお得な会社を見つけることはできます。
しかし、単に金利だけを比較するのでは不十分です。
本当にお得なキャッシングカードはどうやって見分けたらいいのか、詳しく解説しましょう。
金利が低いキャッシングカードはこちら
金利が低いキャッシングカードを探している方は、消費者金融の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
借りてから一定期間、利息がゼロ円になるサービスがあったり、利用し続けていると金利が優遇されたりすることもあります。
使い続けていれば金利が下がる可能性がある
消費者金融のカードローンであれば、金利が更に低くなるチャンスも用意されています。
まずは、こちらをご覧ください。
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【手続き期限あり】
○○をご利用のお客様へ
特別金利のご案内がございます
詳細は
http:// ●●●●
をご確認ください
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実際に利用をしていると、上記のような連絡が来る場合があります。
記載されているURLから開けるページの内容は、金利が低くなるキャンペーンの案内です。
具体的なキャンペーン内容は、以下の通りです。
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キャンペーン内容
●限度額100万円未満の場合
金利17.8%⇒14.9%まで引き下げ
●限度額100万円以上の場合
金利15.0%⇒13.0%まで引き下げ
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このように一定期間カードローンを利用していると、金利の優遇がされるケースもあるのです。
自分で金利を比較したい人は利息計算方法を押さえておこう
実際に自分で金利を比較したいという方は、利息の計算方法を把握しておいてください。
そもそも、金利が低いキャッシングカードの魅力は、利息の負担を抑えられることです。
それを考えれば、比較をする際は単に金利を見るだけでなく実際に発生する利息金額に注目すべきだと言えるでしょう。
そのためにも、利息がどういった仕組みで発生するのかを理解しておいてください。
基本的な計算方法|元金×金利÷365日×利用日数
例えば、金利18.0%で10万円借りたとき、利息はいくらになると思いますか?
単純に10万円×18.0%という計算をしていては、正確な利息金額は算出できません。
まずは、利息を計算するうえで重要な元金・金利・利用日数それぞれの意味合いについて理解しておきましょう。
■元金
元金とは、借りたお金の内まだ返済していない金額を指します。また、返済額の内、元金の支払いに充てられる金額を「元金充当額」と呼びます。
■金利
正式には実質年率と呼ばれる、元金に対して1年間で発生する利息の割合です。
返済が進むと元金が減少していくため、単純に借入金額に金利を掛けるだけでは、正確な利息を計算できません。
■利用日数
借入日から初回返済日までの日数と、最終返済日から次回返済日までの日数のことです。
利用日数が短いほど、今回支払う利息の金額は安くなります。
これら3つの要素を踏まえたうえで、以下の計算を行えば利息の計算が行えます。
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計算方法
元金×金利÷365日×利用日数=利息
【例】
10万円×18.0%÷365日×30日=1,479円
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合計返済額の計算は面倒くさい
計算方法だけを見ていると、利息は簡単に算出できるように思うかもしれません。確かに、次回支払う利息金額だけなら、電卓を使って簡単に求められるでしょう。
しかし、完済までに支払う利息の総額を求めるのは、非常に面倒です。
そもそも、返済が進むと元金が減少していくため、毎月の利息も毎回変化します。例えば、金利18.0%で10万円借りたとき、利息がどう変化するのか見てみましょう。
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■金利計算
●借入:10万円
●金利:18.0%
●返済:毎月5,000円
1ヶ月目:10万円×18.0÷365×30日
=1,479円
2ヶ月目:9万6,479円×18.0÷365×31日
=1,475円
3ヶ月目:9万2,954円×18.0÷365×30日
=1,375円
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ご覧のように、たった3ヶ月分の利息を導き出すだけでも骨が折れてしまいます。
自分で計算して利息総額を求めるというのは、あまり現実的とは言えません。
返済シミュレーションを活用しよう
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーションというツールがあります。これは借りたい金額や返済回数を入力すると、どれくらいの利息を合計で支払うのか計算ができます。
これを活用することで、すぐに支払う利息や返済期間を確認できるので、借入前にきちんと確認してみるのがおすすめです。
より正確な比較をするためには金利無料サービスも忘れずに!
消費者金融には無利息期間というサービスを用意している会社もあります。
これは、簡単に言うなら一定期間だけ金利が無料になるサービスです。
一般的には初回限定30日分のサービスとなっており、利用するためには各社が定める条件を満たす必要があります。
以下、金利無料サービスが利用できるカードと利用条件の一覧です。
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無利息期間の利用条件
■プロミス
・初回利用者であること
・メールアドレス登録
・Web明細の利用
■アコム
・初回利用者であること
■アイフル
・初回利用者であること
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たった30日間、されど30日間
上記の条件を満たせば、各社の金利無料サービスは基本的に利用できます。とはいえ、「たった30日分の金利だけ無料になっても…」と思う人も多いでしょう。
しかし、金利無料サービスを侮ってはいけません。
30日分の金利が無料になるとどれくらい利息総額が変わって来るのか、比較してみましょう。
回数 | 金利無料サービスあり | 金利無料サービスなし |
---|---|---|
1 | 0円 | 4,438円 |
2 | 4,290円 | 4,501円 |
3 | 4,346円 | 4,275円 |
~中略~ | ||
39 | 204円 | 313円 |
40 | 52円 | 175円 |
41 | 既に完済 | 25円 |
合計 | 9万3,589円 | 10万1,659円 |
いかがでしょうか。30万円をキャッシングしたとき、初回の利息は通常約4,000円となります。
金利無料サービスを利用すると、単純に4,000円分の利息がゼロになるわけですが、結果的には約8,000円分の節約ができるのです。
これは、無料化された分の利息が元金支払いに充てられて、2ヶ月目以降に発生する利息そのものが減額された結果です。
【補足】違法業者予防に金利に関する法律を押さえておこう
今回紹介したのは、いずれも大手の金融会社ばかりです。しかし、中には中小の消費者金融などを探している方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方は、闇金融とマトモな消費者金融を見分ける目を持つ必要があるでしょう。
その際、判断基準のひとつになってくるのが金利に違法性が無いかです。
金利に関する法律:利息制限法
金利に関する基本的な法律は、利息制限法です。
利息制限法とは、個人へ融資をする際の金利は、法律の範囲内でしか設定してはいけないという法律です。
利息制限法
- 10万円未満:上限20.0%
- 10万円~100万円未満:上限18.0%
- 100万円~:上限15.0%
設定された限度額に対して金利が高すぎるようであれば、その業者は闇金融だと判断できるのです。
利息0円で利用できるキャッシング
ここまで利息を抑えて利用できるキャッシングについて解説してきましたが、この方法は実はどこの消費者金融でも使えるわけではありません。
無利息期間や金利の引き下げなど各種サービスがしっかりと完備されているのは一般的に大手と呼ばれる消費者金融です。
ここでは数ある消費者金融の中でも最大手と呼ばれる2社を紹介します。
【おすすめ1】プロミス

プロミスは「SMBCコンシューマーファイナンス株式会社」が運営する大手消費者金融です。テレビCMをやっているほど有名なので、知らない人の方が少ないのではないでしょうか。
とにかく早く融資を受けたい人、無人契約機を利用せずスマホアプリを使って融資を受けたい人におすすめできます。
最短30分審査で即日融資が可能
とにかく急ぎでお金を借りたい人にとって嬉しいのが、融資までのスピードの速さです。審査にかかる時間が最短で30分、申込から融資まで最短1時間で完了します。
初回限定30日間無利息サービスがある
プロミスでは、初めて利用する方に向けて30日間無利息になるサービスを行っています。
プロミスが他社より優れているのは「初回利用日の翌日から」30日間は利息がかからないな点です。アコムとプロミスでは「契約の翌日から」30日間の無利息期間のため、プロミスの方が利便性が高くなっています。
「瞬フリ」を使えば最短10秒で融資を受けられる
他社に無いプロミス独自のサービスとして「瞬フリ」というキャッシングサービスがあります。提携している200以上の金融機関に、24時間365日いつでも振込依頼が可能です。
【おすすめ2】アイフル

同じく大手消費者金融のアイフルも、融資までのスピードではプロミスに負けていません。女性専用フリーダイヤルが用意されている等、女性が安心して利用できるように配慮されているのも特徴です。
最短30分審査+フリーダイヤルで優先審査
アイフルには「申し込み後にフリーダイヤルに電話することで優先的に審査してもらえる」という独自サービスがあります。
とにかく審査を早く通過したい人には、ぜひ試してほしいサービスです。
初回限定30日間無利息サービス
アイフルにもプロミスやアコムと同じく、初回利用時に30日間無利息になるサービスがあります。
融資限度額までであれば、30日の間に何度借り入れても金利が発生しません。初めてアイフルを利用する人はぜひ利用したいサービスです。
なお、プロミスと違って「契約日の翌日から30日間」が対象である点には注意が必要です。
テレビCMなどで知名度の高い金融機関を
CMなどで見る大手の金融機関であれば広告審査を通過していますし、安全性が高いということができます。一方、中小の消費者金融などは、違法業者である可能性もあるため十分に注意が必要です。借り入れを行う際は、設定されている金利や約款・契約書等をよく読み、違法業者かどうかを判断しましょう。
まとめ
さて、今回はキャッシングの金利について詳しく解説してきました。
カードローンを選ぶうえで、金利を重視するのであれば、金利の優遇に関するサービスがあるのかどうかについても着目してみてください。
また実際に借りるとなった場合は、どれくらいの利息を支払うのか、どれくらいの返済期間になるのかというのをシミュレーションしてみましょう。
キャッシングの返済で重要なのはやはり金利
キャッシングの返済で一番重要なのは金利です。無理なく返済できる範囲で借り入れを行うためには事前のシミュレーションが大事です。また、少しでも有利な条件での借り入れを行うことも大切です。無利息期間などのキャンペーンの情報なども考慮に入れてしっかりとした返済計画を立てるようにしましょう。

金利負担をあなどると後悔することに
ローン金利というのは、私たちが考えているよりもずっと複雑で手間のかかる計算式で求めます。ですから面倒になってついついどんぶり勘定で済ませてしまいがちですが、何か月、何年にもわたって返済し続けていくので面倒がらずにシミュレーションソフトを使って確認しましょう。いつまでたっても返済が終わらないというのは実は金利負担が邪魔をしている場合もあります。
ファイナンシャルプランナー|志塚洋介
完済までの計画を立ててから申込を
無計画に借り入れを行うと利息が膨らんでしまい、返済が難しくなってしまいます。そのためカードローンの返済には返済計画をしっかり立てることが重要です。返済計画を立てるためには返済シミュレーションなどを活用し、返済できる金額と期間を確認し、それから借り入れを行いましょう。